―連日の猛暑で倉庫内でスポットクーラーを入れたが、使用するとブレーカーが落ちてしまう。どうにかしてほしい…

そんなご相談が来ることもあります。今回は電気（コンセントとブレーカー）のことについて少し紹介をしていきますね。

＜コンセントは差し込み口の数に関係なく１個＝15A（100V×15A＝1,500W＞

→つまり、差し込み口が二つあっても、1つで900W（電子レンジなど）使っていたら、もう一つの差し込み口では600Wしか使えないということ

これは、いくら延長コードやマルチタップ（タコ足）でコンセントの差し込み口を増やしても変わりません。

（ちなみにスポットクーラーの消費電力は種類によって異なりますが、小さな100Vのコンセント対応タイプでも大体900～1,000Wほど使います）

＜配線用の遮断ブレーカー、1個は20A（100V×20A＝2,000W）

ブレーカーの回路によっては1つのブレーカーに複数のコンセントが配線されていることもあります。

住宅ではキッチンの所で容量を多く使う電子レンジの為に、キッチン用コンセント単独でブレーカーが配線されていることもありますね

また、多くの容量が必要なエアコンやIHクッキングヒーター（電気コンロ）などは100Vではなく200Vのものがあり、これには200V用の配線がされてコンセントも100Vのものとは異なることもあります。

こちらのブレーカーは他の機器との同時使用でブレーカーが落ちない為に、単独でエアコンのブレーカー、電気コンロのブレーカー、分けられていることが多いです。

ブレーカーの落ちる原因として、そもそも電気の契約容量が足りていない…という問題もあります。

（建物全体で容量が足りていないと、エアコンの過負荷運転【室内を冷やす為に急激に働いて、いつもより電力を使ってしまうこと】などでブレーカーが落ちてしまう可能性もあります）

この原因が考えられる時には契約している各電力会社さん（検針票に契約変更の連絡先が書いてあります）もしくはお付き合いのある電気工事屋さんに相談をするのがいいでしょう